モバイル用デバイスは、もちろん軽くあって欲しいですよね。「重くて嬉しい」という場面や人は……なかなか思いつきません。いずれ「軽すぎて困る」というときが来るかもしれませんが、今のところそういった意見は見かけたことがないです。モノとしての道具の洗練というのはバランスが難しく、あまり小さくしすぎると「薄すぎ」という人が現れたり(iPod touchなど)、キーボードをタッチパネルにしてみると「長文はやっぱパソコンでないとね」(iPhoneやiPadなど)という風に打鍵感を必要とする人も少なからずいるようです。つまり、モノとしてのある種の物理的抵抗感、存在感が必要な場合もあるということですね。
iPhone 4Sは140gで、これはiPhone 4とほとんど変わりません。今回のiPhoneのニューモデル、処理速度が速くなったのは悪いわけがないのですが、iPhoneの利用シーンを考えると、私はまだもうちょっと軽くなって欲しいデバイスだと思うのです。
iPhoneの新型発表がiPhone 5……でなく、マイナーチェンジに終わってしまったのを残念がる人も多いようですが、そもそも最近のAppleの製品は、分かりやすくカタチを変える大きなフルモデルチェンジというのが少ないです。最初の段階で限界近くまで洗練させてから出す、という姿勢の現れなのでしょうか。今日は特に重さに注目して、変化を追ってみます。
13インチのノートパソコンMacBookは、2006年に2.36kgのモデルとして発表されます。2008年まではマイナーチェンジが続き、2.27kgとさほど大きな変化はありません。2008年にはMacBook Proと呼ばれるシリーズに13インチモデルが誕生し、全体的に高機能化しつつ2.04kgと減量してきます。それ以降13インチのMacBook Proは現在までに三度のマイナーチェンジを経ますが、2.04kgのままです。
2008年には同じく13インチのモデルでMacBook Airも登場し、同等のサイズとしては1.36kgと大幅な軽量化をしますが、これは軽さの代償にいくつかの機能を犠牲にしているので、MacBook Proとは用途も違ってきます。単純な比較はできません。しかしこのMacBook Airのシリーズも、四度のモデルチェンジ後の現在1.34kgとほぼ変わりません。途中11インチモデルが登場しますが、こちらも、1.04kg→1.08kgですから、変化なしといっていいでしょう。
対照的にかなり早い段階で軽量化を果たしたといえるのがiPadで、Wi-Fiモデルは初登場時680g、一年後のiPad 2は600gとなっています。MacBookとは単位が違うので減量数値だけ冷静に考えると大したことなく思えてしまいますが、このサイズで80g減ると、割合的にも、両モデルを使用した実感としても、「これはずいぶん軽くなった」と思った人が少なくないようです。iPadの利用場面を考えれば、初代の680gというのが重すぎるというのはAppleも承知の上だったのでしょう。600gでもまだ軽いとはいえませんが、初代に比べると2はだいぶ取り回しも良くなりましたし、実際に利用時間も大きく増えました。
さて、iPhoneです。iPhoneは2007年に登場して以来これまでに三度のモデルチェンジをして、140g→130g→140g→140gと、結局変わらずです。AppleはiPadほどには、iPhoneに軽量化が必要ないと判断しているのでしょうか? それとも色々な機能・要素を総合的に判断した上で、現在の技術の限界のところで「うまく」バランスをとっていると評価できるデバイスなのでしょうか?
ちなみに同等サイズのiPod touchは、最新モデルで現在101gです。MacBook Proに対するMacBook Airのように、機能の制限はありますが、iPhoneと利用場面が重なる機会は少なくありません。また、iPhoneとは約40gの違いですが、手のひらに収まる小さなサイズとしては、はっきり重さの違いを感じる人が多いと思います。となると、iPhone軽くなって欲しいなあ……と欲が出ますねえ。
iPhone 4Sは140gで、これはiPhone 4とほとんど変わりません。今回のiPhoneのニューモデル、処理速度が速くなったのは悪いわけがないのですが、iPhoneの利用シーンを考えると、私はまだもうちょっと軽くなって欲しいデバイスだと思うのです。
iPhoneの新型発表がiPhone 5……でなく、マイナーチェンジに終わってしまったのを残念がる人も多いようですが、そもそも最近のAppleの製品は、分かりやすくカタチを変える大きなフルモデルチェンジというのが少ないです。最初の段階で限界近くまで洗練させてから出す、という姿勢の現れなのでしょうか。今日は特に重さに注目して、変化を追ってみます。
13インチのノートパソコンMacBookは、2006年に2.36kgのモデルとして発表されます。2008年まではマイナーチェンジが続き、2.27kgとさほど大きな変化はありません。2008年にはMacBook Proと呼ばれるシリーズに13インチモデルが誕生し、全体的に高機能化しつつ2.04kgと減量してきます。それ以降13インチのMacBook Proは現在までに三度のマイナーチェンジを経ますが、2.04kgのままです。
2008年には同じく13インチのモデルでMacBook Airも登場し、同等のサイズとしては1.36kgと大幅な軽量化をしますが、これは軽さの代償にいくつかの機能を犠牲にしているので、MacBook Proとは用途も違ってきます。単純な比較はできません。しかしこのMacBook Airのシリーズも、四度のモデルチェンジ後の現在1.34kgとほぼ変わりません。途中11インチモデルが登場しますが、こちらも、1.04kg→1.08kgですから、変化なしといっていいでしょう。
対照的にかなり早い段階で軽量化を果たしたといえるのがiPadで、Wi-Fiモデルは初登場時680g、一年後のiPad 2は600gとなっています。MacBookとは単位が違うので減量数値だけ冷静に考えると大したことなく思えてしまいますが、このサイズで80g減ると、割合的にも、両モデルを使用した実感としても、「これはずいぶん軽くなった」と思った人が少なくないようです。iPadの利用場面を考えれば、初代の680gというのが重すぎるというのはAppleも承知の上だったのでしょう。600gでもまだ軽いとはいえませんが、初代に比べると2はだいぶ取り回しも良くなりましたし、実際に利用時間も大きく増えました。
さて、iPhoneです。iPhoneは2007年に登場して以来これまでに三度のモデルチェンジをして、140g→130g→140g→140gと、結局変わらずです。AppleはiPadほどには、iPhoneに軽量化が必要ないと判断しているのでしょうか? それとも色々な機能・要素を総合的に判断した上で、現在の技術の限界のところで「うまく」バランスをとっていると評価できるデバイスなのでしょうか?
ちなみに同等サイズのiPod touchは、最新モデルで現在101gです。MacBook Proに対するMacBook Airのように、機能の制限はありますが、iPhoneと利用場面が重なる機会は少なくありません。また、iPhoneとは約40gの違いですが、手のひらに収まる小さなサイズとしては、はっきり重さの違いを感じる人が多いと思います。となると、iPhone軽くなって欲しいなあ……と欲が出ますねえ。