フランツ・フェルディナンド
「Do you want to」のCM、あれはソニーウォークマンだった気がする、に出遭ったのはいつだっけ?ネットでみてっとどうも2006年くさい。ていうのも
シングル発表が2005年、
収録アルバムは2006年。聞いてすごいいい!ダンスビートきいててロックでダサかっこいい!思ってすぐ、アルバム買った気がする。だから2006年の推測なんだけど、そんな枝葉はさておき、この先になにがあんのか?てアルバムジャケットに使われてたデザイン。女の子がインディアンみたいに呼ばってるあれ。あれはロシア構成主義を代表するロトチェンコの
これを下に敷いてる。
でタイトルにある「
ロシア構成主義のまなざし」展のはなしになる。ロシア構成主義(て打ち続けるのも長いので次から製造業の工場風省略形で「RK(Rosia Kouseisyugi)」)は、ひとこと、「ダンシ」(男子)だった。地球がほんとは楕円なように、「神がつくりたもうたこの世界は美しく単純な数式で表せるはず」と聞いても「そげな信仰は共有できまへんな」としか思えないように、純粋な円とか直線はほとんどないこの世を幾何学的な、整形された円と直線に集約してしまう大胆さはちょっとひく。その「大胆」は「乱暴」でもあって、ダンシ的あるいはファシズム的な、明快さを好む「乱暴なぶったぎり」だ。ナチスのポスターとか
思い出してほしい。でもナチスはそこまででもないけど、RKはあきらかに「
かっこいい」。ぢゃあ「かっこいい」は「ダンシ」で、「かっこいい」は「ファシズム」なんか?「かっこいい」についてあまり考えてるひと見たことないんだけど、思い出すのは宮沢章夫くらいで、やっぱりこの人はすごいなって思ったんだけど、こういう空気的な概念をもとから共有してない人につたえるのはとてもむずかしい。宮沢章夫の「かっこいい」も正直よくわかんなかった。hip、60年代?ジャズがいけてたイメージなんだけど英語の「いけてる」に相当するhipを、小説一冊読み終わってはじめて宮沢章夫がわかった気がする、ってのはほんとそうだと思う。hipはいまもよくわかんないけど、ケツと関係あるんだろな、ってのはわかるww オトナに関係する、って感じかな。
話はもどって「かっこいい」だ。誰もがRKをみて「かっこいい」と思うとは限らない。おれが思った、てことはおれの「かっこいい」に過ぎないかも。だからこっから考えるのはおれの「かっこいい」について。補足しとくとおれは80年代前半生まれニッポン男子。あえて「80年代前半生まれニッポン男子のかっこいい」について考える、と言い訳しとこう。
「かっこいい」が「ダンシ」なのは自明だ。「かわいい」が「ジョシ」なように、ジェンダーを浮かび上がらせる志向っていえるかもしんない。「かっこいい!かっこいい!!」叫んでる女子はあんまいない。対象が男の子の場合は別だけど(彼、チョーかっこいい!)。別にほかのもの、そうね車とか電車とかバイクとかみて「かっこいい!」叫んでる女子は思い浮かべにくいけど、叫んでる男子は容易に想像できる(実際いるかいないかは別として)。気にしたいのは女子が「対象が男の子」だったら「かっこいい!」て叫びまくれる、てとこで、これはなんだろう?女子がじぶんにとって魅力的な男=かっこいい、て考えると「かっこいい」=「オトコだね~」て考えられる。女子がいいと思う「オトコ」と男子がいいと思う「オトコ」に当然ちがいはあるから、女子の「かっこいい」と男子の「かっこいい」にも違いがある。
でも身の回りで男の子対象いがいで「かっこいい!」て叫ぶ女の子を思い出すと、男の子いがいが対象のときの「かっこいい!」は男子の「かっこいい!」と違いがない。そしてそうした子は女性誌がきらいで男性誌が好き☆って子でもあった。対象が「オトコそのもの」、つまり女子からみて対象にそもそも「オトコ」が充填されて明視できるときだけ女子の「かっこいい」は自立する、てこと。対象のオトコ性が自明ぢゃない場合、車でも電車でもバイクでも、女子と男子の「かっこいい」に違いはない。
これはけっこうおもしろくって、なんで対象が男の子のときだけ男女の「かっこいい」に合意が得にくいの?てのは女子対象の「かわいい」にもあてはまる。合コンで「かわいい子連れてきたから!」っていわれて、現地とか駅前で「おいおい、あの集団ぢゃねえよなー(-_-)」ておそるおそる接近してみると、沈黙以外に術がないのは、幹事の子が自分より「かわいい」が下の子しか連れてこない女子だったから、とか審美眼が狂ってる子だから、では「説明がつかない!!」って経験は男子なら誰でもあるはず。あとで問いつめてみて、その子に何のわるびれもなく「え?かわいくないの?かわいくない?なんで?なんで?」とむしろ「あたしショック(>_<)」な視線に、すべてを諦める修行僧の境地に達したこともあるはず。でもおなじく女子いがい、が対象だったら、男女の「かわいい」が反目することはあんまりない。男子の無関心、理解できない、はあるけど。これは「かっこいい」も同断だね。
この問題はちょっと後にまわしてとりあえず話まとめると「かっこいい」=「オトコだね~」で、男女が感じる「かっこいい」に反目はない(対象が男子そのものの場合は別。)。ただ男子の方が関心の傾斜は高いので、女子の不理解はある。「オトコであること」を通してモノ・コトを受け止めるかしないかの違い、であり、男子の感覚からすると世界は「オトコ=かっこいい」で充填されてるけど、女子は「ジョシ=かわいい」で充填されてるってとこかな☆
長くなったので続きは次回。ばいばいき~ん^(ノ◎皿◎)^ノ
対象が男子そのものだとなんで男女の「かっこいい」に反目がうまれるの
RKについてもうすこしちゃんと
フランツ・フェルディナンドとRKの違い
RKからみる「かっこいい」について
あたりを詳しくやりま。羊頭狗肉にならないよに